味覚を感じるのは、舌の表面にある味蕾(みらい)という文字通り花の蕾(つぼみ)の形をした微小な感覚器官です。
味覚障害を引き起こす一番の原因としては、ミネラルの亜鉛不足です。その他にも味が濃い食材の過剰摂取や、タバコの吸いすぎなどにより生じる場合もあります。
味蕾という細胞は、短い周期で新しく生まれ変わっており、そのためにはたくさんの亜鉛を必要とします。つまり、亜鉛が不足すると細胞が生まれ変われなくなってしまい、味覚障害を引き起こしてしまうのです。
本日処方を受けられた、プロマックはご質問に書かれている通り、胃薬でもあります。プロマック錠の成分ポラプレジンク1錠中には亜鉛が16.9mg含有されており、味覚障害時の亜鉛不足を補う目的で処方されています。
味覚障害はすぐには治りません。しばらくプロマックを続けて服薬することになるかと思いますが、頑張って内服治療を続けて下さい。
作成年月日:2016.12.1
「炎症」とは一言で簡単に言うと、「からだを守るために、からだの一部が熱を持ち、赤くはれたり痛んだりすること」を言います。
もう少し詳しく説明すると、からだが、何かの有害な刺激を受けたときに、これを取り除こうとして防御する反応が起こります。普通は、その反応の起きている場所は熱を持ち、はれ上がり、赤みがさし、痛みを感じます。これを『炎症』と言います。
『肺炎』『皮膚炎』など、『○○炎』という病名がたくさんありますが、これらはその部分が炎症を起こしている病気です。例えば、肺炎は、肺に入ってきた細菌やウイルスに抵抗するために炎症を起こす病気です。アレルギーの場合も、外から入ってくる物質に反応して炎症を起こします。からだに侵入して悪さをする細菌やウイルスと、からだを病気から守る働きをする白血球が戦うと、赤くなったり熱を持ったりする『炎症』が起き、細菌やウイルスが白血球にやっつけられると、膿(うみ)になって出てきます。
作成年月日:2016.6.21
自己の疾病の治療目的で医療用麻薬を使用している者(海外の医療機関において治療目的で医療用麻薬を使用している者を含む)が医療用麻薬を携帯して海外旅行をすることは可能です。この場合、必要事項を記載した申請書に医師の診断書を添えて、お住いの地域を管轄する地方厚生局長提出し、あらかじめ許可を受ける必要があります。短期的に海外渡航した後帰国する場合などは同時に提出も可能です。
なお、渡航先によっては日本と異なる法規制がされている場合もあり、医療用麻薬を携帯しての入国についての可否などについては各国の在日大使館などに問い合わせ、トラブルが発生しないよう配慮が必要です。
作成年月日:2016.6.10