Q:子宮頸がんの原因となるウイルスとワクチンについて教えてください。

子宮頸がんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが関わっています。このウイルスは、子宮頸がんの患者さんの90%以上で見つかっています。HPVに長期感染することでがんになると考えらています。性交渉の経験がある女性のうち50%~80%は、HPVに感染していると推計されています。子宮頸がんのワクチンはHPVの感染を予防するもので、すでにHPVに感染している細胞からHPVを排除する効果は認められていません。

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Q:ノロウイルスについて教えてください。

 ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な人は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化することがあります。現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。体力の弱い乳幼児・高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行い、脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。下痢止め薬は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいでしょう。

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Q:プール熱について教えてください。

病原体はアデノウイルスで、「発熱(38~39度」、「のどの痛み」、「結膜炎」といった症状を来す小児に多い病気で、正式には咽頭結膜熱と言います。プールでの接触やタオルの共用により感染することが多いのでプール熱と呼ばれています。夏になると「手足口病」「ヘルパンギーナ」とともに子どもを中心に患者数が増える感染症の1つです。通常、6月ころから徐々に流行しはじめ、7~8月にピークとなります。 (さらに…)