Q:妊娠中にコロナウイルスに感染したら胎児への影響はありますか?

現時点では新型コロナウイルス感染によって、胎児の異常、流産、早産、死産のリスクが、 高くなるという報告はありません。

しかし子宮内における胎児のウイルス感染が疑われる例が報告されています。また現時点では、妊娠中に新型コロナウイルスに感染しても、症状の経過や重症度は妊娠していない人と変わらないとされています。 ただし、一般的に、新型コロナウイルス以外の肺炎でも、妊婦さんが肺炎になった場合には重症化する可能性があると言われています。いずれにしても妊娠していない人と同様のコロナ感染予防に積極的に取り組み、苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合には、新型コロナ受診相談窓口等へ問い合わせてださい。

また妊婦検診についても体調に変化がない場合には、通常通り受診して頂いて問題ありませんが、妊婦健診の受診を延期する場合には、可能であれば自宅で血圧測定・記録しておいてください。

不正出血、お腹の痛み、破水感、血圧上昇などの症状がある場合には、かかりつけ産科医療機関に電話でご相談ください。

(参考)

日本産婦人科感染症学会

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について 妊娠中ならびに妊娠を希望される方へ 第10版 jsidog.kenkyuukai.jp/images/sys/information/

国立成育医療研究センター

https://www.ncchd.go.jp/news/2020/covid_information_portal.html

厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10890.html

作成年月日:2020年8月17日