Q.喘息の治療方法は?
喘息治療の目標は「健常人と変わらない日常生活が送れること.正常な発育が保たれること」「夜間や早朝の咳や呼吸困難がなく,十分な夜間睡眠が可能なこと」「喘息発作が起こらないこと」「喘息死の回避」などとともに「ぜんそく薬の副作用がないこと」も喘息予防・管理ガイドラインに挙げられています.
喘息の治療では喘息の予防と発作の治療とを区別して行います.また喘息の重症度に応じてどの薬をどのくらい使用するかを段階的に決定して治療をおこないます.
発作を予防する薬(コントローラー)は,気道の炎症を治療する薬剤であるため,症状が治まっても継続することが重要です.目立った症状が出ていなくても気道の炎症は完治していない場合があるからです.コントローラーに対し,発作が起こった時に使う薬(レリーバー)は狭くなった気道を拡張して発作を鎮める薬剤です.レリーバーは使用するタイミングが重要で,少し調子が悪いと感じたときに使用することで症状がひどくなるのを防げます.しかし,レリーバーを必要以上に使用すると,効果が悪くなったり,副作用が出やすくなりますので,レリーバーの使用回数が増えた場合は医師に相談しましょう.
作成年月日:2016.1.28