味覚障害で胃薬プロマックをもらいました。どうして効くのですか?
味覚を感じるのは、舌の表面にある味蕾(みらい)という文字通り花の蕾(つぼみ)の形をした微小な感覚器官です。
味覚障害を引き起こす一番の原因としては、ミネラルの亜鉛不足です。その他にも味が濃い食材の過剰摂取や、タバコの吸いすぎなどにより生じる場合もあります。
味蕾という細胞は、短い周期で新しく生まれ変わっており、そのためにはたくさんの亜鉛を必要とします。つまり、亜鉛が不足すると細胞が生まれ変われなくなってしまい、味覚障害を引き起こしてしまうのです。
本日処方を受けられた、プロマックはご質問に書かれている通り、胃薬でもあります。プロマック錠の成分ポラプレジンク1錠中には亜鉛が16.9mg含有されており、味覚障害時の亜鉛不足を補う目的で処方されています。
味覚障害はすぐには治りません。しばらくプロマックを続けて服薬することになるかと思いますが、頑張って内服治療を続けて下さい。
作成年月日:2016.12.1