インフルエンザ時に使える解熱剤はありますか?

「アセトアミノフェン」と記載された成分の薬であれば、解熱剤として使用可能です。

作成年月日:2019.10.22

【倉敷店 医薬品情報管理室】


インフルエンザ羅患時の解熱剤の使用について、小児のインフルエンザ等羅患時のアスピリン投与がライ症候群症に関与すること、またインフルエンザ脳症の予後の悪化に、一部の非ステロイド系消炎剤が関与することが報告されています。禁忌薬(使用しないことと規定されている薬)に「サリチル酸系製剤」「ジクロフェナクナトリウム及びメフェナム酸」が該当します。

使用できる解熱剤について、日本小児科学会は、2000年11月に「インフルエンザ脳炎・脳症における解熱剤の影響について」の中で、小児のインフルエンザに伴う発熱に対して使用するのであれば、より危険の少ないアセトアミノフェンが適切であり、非ステロイド系消炎剤の使用は慎重にすべきと見解を示している。

なお、成人のインフルエンザでじゃ、インフルエンザ脳症を発症する頻度は低いとされているが、薬剤の作用機序は成人においても同じであるため、脳症発症時には同様のリスクを考慮すべきである。