Q.物忘れ(認知症)に効果のある漢方薬を処方してもらいました。飲みにくそうですがどうしたらいいでしょうか?
高齢の方の場合,粉薬が入れ歯の隙間に入ってしまう,飲むときにこぼしてしまう,食前や食間の指示のため飲み忘れるなどのことが考えられます。また,苦くて飲みにくい味なのではないかと心配される場合もあります。
湯飲みやカップに薬を入れてお湯で溶かして(濃さは好みで)お茶のように飲むのもいいですし,時間や1回量にあまりこだわらずに飲める時に少しずつ水分補給も兼ねて飲んでみて下さい。
コーヒーを飲む習慣のある方にはその中に入れて服用してもかまいません。
作成年月日:2011.6.20
【湯郷店, 医薬品情報管理室】
Q.疲れると口唇ヘルペスが現れます。病院にいくと時間がかかるので,市販の何かよいお薬がありますか?
口のまわりに痛みを伴う水ぶくれをつくる口唇ヘルペスは,ヘルペスウイルスが原因でおこる感染症です。1回感染すると症状が治まった後も,ヘルペスウイルスはひそかに体内にひそんでいるため,免疫力がおちてくると再発しやすい病気で,一般的に抗ウイルス薬の軟膏やクリームで治療します。
抗ウイルス軟膏薬は,ウイルスが増えるのを抑える薬なので,できるだけはやく使い始めるほうが効果的です。
すぐに病院に行きたくても時間がかかるので受診できない人のために病院でも処方されている抗ウイルス薬アシクロビルを5%配合している軟膏であり,「口唇ヘルペスの再発」に限り使用できるアクチビア軟膏とヘルペシアクリーム,ヘルペエース(軟膏)が発売されています。医療用の「アラセナーA軟膏3%」,「アラセナーAクリーム3%」と同じ3%ビダラビンが肺胞されているアラセナSは軟膏,アラセナSクリームはクリームタイプが発売されています。使用できるのは過去に医師により口唇ヘルペスと診断され治療を受けたことがある人に限られます。
初めて症状がでたような場合には,症状が重症化することもあるため,必ず医師の診断・治療を受けることが必要です。
唇やその周りに,ピリピリ,チクチク,ムズムズといった再発の症状が現れている初期の段階では,ヘルペスウイルスが活発に増えている時期なので早めに上記の軟膏を使用することでウイルスの増殖を抑制し症状がひどくなるのを予防します。
使用期間は10日間程度が目安ですが,かさぶたができて患部が乾燥すれば,薬の使用を中止してもかまいません。
また,5~7日間使用しても症状が改善されない場合,あるいは悪化するような場合には,症状が重いか,ほかの病気の可能性もあるため使用を中止してすぐに受診しましょう。
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Q.ハチ刺されにアンモニア水は本当に効果がありますか?
ハチ,カ,ブユなど,虫に刺されたり,咬まれたときには,アンモニア水を塗るとか,アンモニア水がないときは,「オシッコ」をかければよいと言われていました。
昔からいわれているアンモニア水や尿は効果がなく,逆に,薄いアンモニア水でも皮膚に塗るとかぶれやすく,またオシッコは雑菌を含むので,患部にオシッコをかけたりすると細菌感染する恐れがあります。アンモニア水は使用しないようにしましょう。
ハチに刺された軽い痛みや発赤は,きれいな冷水で冷やすと数時間以内で治まります。そして,毒針が残っている場合や心配な状態であれば医療機関を受診しましょう。
ハチに刺されないようにするために,屋外作業や野外レジャーなどの際にはハチの巣には注意をして,むやみに巣にちかづいたり,いたずらをしないように心がけましょう。
秋の季節にはハチの攻撃性が高まるのでとくに注意が必要です。
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Q.ホウ酸ダンゴの作り方は?
ゴキブリ退治に,ホウ酸だんごがよくきくことは一般によく知られています。
ホウ酸は,無色・白色の結晶または粉末状の物質で,殺菌効果があり眼の洗浄に用いられます。また,ホウ酸は殺菌効果を有するので,ゴキブリ退治などの殺虫目的にも使用します。
ジメジメした暗い場所を好むゴキブリは,湿気が多く気温も高い梅雨から夏にかけて繁殖します。梅雨から夏までにホウ酸ダンゴをつくり,置いておけばゴキブリの繁殖予防になります。
ホウ酸を成分とした製品が市販されていますが,市販のゴキブリ殺虫剤よりも安全性や効果ともに高いとして広まり,手作りをする人が増えてきています。
作り方は,基本的には,ホウ酸をあらかじめ容器に入れておき,その中に,小麦粉,玉ねぎ,砂糖,少量の水などを少しずつ入れて,固さが耳たぶぐらいになるようによく練って調整し,天日干しをして十分乾かします。ダンゴの表面が白い粉が生じると出来上がりです。