Q亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏の違いを教えて下さい。

亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏は名称が似ておりますが、異なる特徴を持ちます。

亜鉛華軟膏は1g中に酸化亜鉛を200mg含有し、亜鉛華単軟膏は1g中に酸化亜鉛を100mg含有します。例外として,サトウザルベ軟膏は,亜鉛華単軟膏ですが,酸化亜鉛の濃度10%と20%があります。

その点以外に、大きな違いは、亜鉛華軟膏は、基剤は白色ワセリンであり,乳化剤(面活性剤)としてソルビタン、セキスオレイン酸を含むので、水分を吸うという特徴があります。亜鉛華単軟膏は,基剤は単軟膏であり,乳化剤を含有しません。

酸化亜鉛は塗布した部分を乾燥させます。したがって, ジクジクとした場所には、酸化亜鉛を多く含む亜鉛華軟膏の方が適します。患部のジクジクが解消してくれば、乾燥を促すために、亜鉛華単軟膏に切り替えた方が早く治ります。

患部のジクジクが改善したにも関わらず、亜鉛華軟膏を過度に使い続けてしまうと、過乾燥となり、痒み等を生じてしまうことがあります。皮膚の状態にあった、塗り薬を選択してもらうようにしましょう。

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Q医療費控除について教えて下さい。

医療費控除とは、納税者本人と生計を一にする家族の1年間に支払った医療費が基準額10万円1)を超えた場合に、税務署に確定申告を行うことで一定の金額が課税対象の所得から控除され、税金の一部が還付される、税法上の制度です。

医療費控除を受ける場合は、医療費控除に関する事項を記載した確定申告書を提出する必要があります。

【医療費控除額の計算方法】

図1

1)その年の総所得金額等が200万円未満の人は総所得金額等の5%です。

2)1月1日~12月31日

3)生命保険契約などで支給される入院費給付金や健康保険などで支給される高額療養費・家族療養費・出産育児一時金など

【控除を受けるための手続き】

2015年2月16日から3月16日までの1か月の間に、お住まいの地域の税務署に確定申告を行います。(郵送可)

確定申告書は、国税庁ホームページ(https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/kakutei.htm)にて作成することが可能です。

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Qインフルエンザでイナビル吸入をもらいましたが、吸入方法をお教えてください。

イナビルは年齢により吸入量が異なります。10歳未満は1容器を、それ以上の年齢の方は2容器を吸入します。

吸入の練習のための、吸入練習機(笛)が医療機関にはあります。吸入が不安の方は練習機をもらい、吸入練習してから、実薬の吸入を行うとよいと思います。

イナビルは単回吸入を行えば、治療は終了し、数日で治療効果が出てきます。また、学校保健安全法施行規則より、インフルエンザに感染した場合は、発症後5日間、あるいは解熱後2日間(幼児は3日間)の登校はできません。しっかりと自宅で療養をさせてあげて下さい。

吸入方法に関しては、以下、第一三共株式会社のHPより引用しています。

吸入時のポイント

深呼吸をして、リラックスした状態で吸入しましょう。過度に強く吸入したり、長く息止めする必要はありません。

薬剤トレーを スライドさせた状態で、 吸入容器を たたかないでください。 薬剤トレーは、 端までしっかり スライド させてください。 空気孔を ふさがないで ください。 吸入口を奥までしっかり くわえてください。 軽く息を吐いてから 吸入口をくわえると、 スムーズに 吸入できます。 下を向いたまま 吸入せず、 体を起こしながら 吸入してください。 吸入後は2〜3秒間 息を止め、その後 ゆっくり息を吐くように してください。

説明は小児の場合を例にとっておりますが、成人の方も吸入方法は同様です。2個のイナビルを処方受けられたと思いますので、上記手順を2回通り行ってください。

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Q5歳の子供が、A型インフルエンザでタミフルをもらいました。熱は下がったのでタミフルは中止してよいですか?

A型インフルエンザと診断を受けでタミフルが処方されたとのことですが、A型インフルエンザの場合、通常、内服開始後、約2日ほどで解熱します。しかし、ウィルスが完全に体内からいなくなったわけではありませんので、処方日数分をきちんと飲みきる必要があります。また、学校保健安全法施行規則より、インフルエンザに感染した場合は、発症後5日間、あるいは解熱後2日間(幼児は3日間)の登校はできません。しっかりと自宅で療養をさせてあげて下さい。

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Q.保湿剤の使い方を教えて下さい!

冬場になると体のあちこちがかゆくなるといった経験をしたことがある方も多いのではないかと思います。
これは乾燥肌による場合が多く、適した対策を行うことで、かゆみを軽減することができます。
乾燥肌の対策としてはスキンケアが重要です。
スキンケアの基本は、「清潔」「紫外線対策」「保湿ケア」の3点です。その中でも特に保湿剤の使用が効果的です。保湿剤の使用目的は、角質層の水分を保持し皮膚のバリア機能を高めることです。「保湿ケア」に関しては、入浴後皮膚が潤っている状態(入浴後約5分以内が目安)での保湿が重要です。保湿剤としては油性成分配合で低刺激のものを選択するとよいと思います。入浴後ではないときの保湿は化粧水や水などを吹きかけた後に保湿剤を塗ると効果的です。保湿剤を上手に活用し、皮膚をしっとしとした状態に保ちましょう。

 作成年月日:2015.1.23
【倉敷店 医薬品情報管理室】