Q:湿布にも副作用があるんですか?

 代表的な副作用としては、接触皮膚炎や光線過敏症が知られています。
接触皮膚炎はいわゆる「かぶれ」で、テープ剤を貼った部位が赤く腫れてしまいます。
一方湿布を貼った後紫外線(UVA)を浴びると、湿布を貼ったところに沿って赤くなり、かぶれ・かゆみ・痛みの症状が出ることがあり、皮膚が2倍くらいにパンパンに腫れ上がるときもあります。これを光線過敏症と言います。

モーラステープ(パップ)に含まれている「ケトプロフェン」という痛みを抑える成分の副作用で起こることがありますので注意が必要です。光線過敏症で注意が必要な点は、「はがした後、すくなくとも4週間は同様に注意が」という事です。対処法としては、第一に原因の薬の投与を中止すること、そして日光を避けることが重要です。その間、日中の外出を避け止むを得ぬ場 合には長袖の衣類、帽子、手袋等を着用し日傘を利用し、UV-Aまで遮光するサンスクリ-ンを塗ったりしてください。

サンスクリ-ンを選ぶ場合は製品に表示されているPA値SPF値という値に注意してください。PA値とは肌の老化を促すといわれるUV-A波を、どれくらい防ぐかという目安の数値です。一方SPF値とは肌を赤くヒリヒリさせるUV-B波を、どれくらいの時間防ぐことができるかを表した数値です。SPF1で20分、サンバーン(赤く炎症のような日焼け)状態になるのを防げると言われているので、SPF130だと20×30=600分(10時間)UVB波を防御できます。普段の生活ではでは、SPF15~20、PA値++のもので紫外線対策ができます。

 作成年月日:2020年6月30日