Q.牛乳アレルギー患者に投与できない薬は何がありますか?

牛乳アレルギーは,食物アレルギーの1つで、摂取した後にアレルギー反応が起こり、腹痛、下痢、蕁麻疹、呼吸困難、ショックなどの症状が起きます。原因は牛乳などに含まれるカゼインやβラクトグロブリンなどのタンパク質です。医薬品の中には、牛乳の成分を微量に含むものがあります。そのような薬は牛乳アレルギーがある方は使えません。過去に牛乳でアレルギーを起こしたことがある場合 は、必ず医師と薬剤師に伝え、「お薬手帳」の「アレルギー歴」 に記入しておきましょう。

牛乳アレルギーの人が使用できない薬の例です。

【処方箋でもらうお薬】

止瀉剤 タンニン酸アルブミン
腸内細菌改善剤 エンテロノンR散
ラックビ―散
耐性乳酸菌散
制酸剤 ミルマグ
栄養剤 アミノレバンEN配合散
エンシュア・リキッド/H
ラコールNF配合経腸用液
エネーボ配合経腸用液

腸内細菌改善剤のうち、ビオフェルミン錠,ビオスミン散,ミヤBM細粒・錠,ビオスリー散・錠,ビオフェルミンR散・錠は製造段階の培地に脱脂粉乳を使用してないので、牛乳アレルギー患者に使用可能です。

【一般用医薬品】

止瀉剤 グアベリン錠
ビオフェルミン止瀉薬
ビストップ
ベルランゼットS
新タントーゼS
大正下痢止め(小児用)
腸内細菌改善剤 イストロンU整腸錠
イストロン整腸錠プラス
ファスコン整腸錠プラス
ラクティブプラスNA

作成年月日:2011.2.15

                                          更新日:2020.7.1